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寝るときは裸?パジャマ? メリット・デメリットをご紹介

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この記事の監修者岩本悠資
所属:岩本繊維株式会社 代表取締役
出身:1983年10月 京都生まれ
経歴 同志社大学経済学部卒業。
広告代理店入社、営業部配属。
岩本繊維入社後、日本全国の寝具専門店、家具店などの小売店への卸営業活動を経て、自社ECサイト「Living Mahoroba楽天店」「つくるパジャマ」オープン。睡眠健康指導士のアプローチで快眠に関する知識や寝装品、 パジャマ選びなどの情報をブログで発信。
資格
趣味 寝ること、育児、音楽鑑賞、お酒

1950年代にアメリカのハリウッドトップスターとして活躍し、世の男性を魅了した女優のマリリン・モンローが、シャネルの5番の香水をまとって、裸で寝ていたことはあまりにも有名ですが、この事実から「裸で寝る」ことが世界に拡散されました。実際、裸で寝るのは体に良いのでしょうか?今回は裸で寝る場合とパジャマを着て寝る場合のメリット・デメリットをご紹介します。

1.裸で寝るメリット

睡眠時の解放感

パジャマなどの寝間着や、下着の締め付けがなくなり、ストレスから解放され、寝返りもしやすくなります。ご年配の方に多いですが、寝ているときは血液の巡りが悪くなるので、下着のゴムやパジャマズボンのゴムの締め付け感が不快という方がいらっしゃいます。解放的な状態にして、寝返りをうちやすくることで血液循環をよくできます。俗に言う、「ノーパン健康法」というのも睡眠学の観点からも一理あると言えると思います。

新陳代謝の促進

前述同様、締め付けがなくなることで、血液循環がよくなり、代謝が促進されて成長ホルモンも促され、睡眠による身体のメンテナンスもスムーズで疲労回復ができるとされます。(枕と寝具の科学 引用)

美容効果がある

新陳代謝の促進による成長ホルモンの分泌が活発になり、アンチエイジング効果によって、皮膚の代謝をスムーズにし、肌荒れなどをなくすため美容に良いとされます。(枕と寝具の科学 引用)ちなみに成長ホルモンの分泌量は午後10時から午前2時の間、とくに寝始め90分で最大になるといわれているので、途中で覚醒することのないよう寝室環境、睡眠環境に注意するようしましょう。

免疫機能を促進する

代謝効果による様々なホルモンの分泌により、新しい細胞を作り出し、免疫効果も高まるという専門家もいるようです。(枕と寝具の科学 引用)

ダイエットにも効果的

裸で寝ると、締め付けなどのストレスから解放され、副交感神経をより優位にする傾向が強まり、安眠を助長する可能性あります。つまり、睡眠時間も十分とれるようになる確率が高まります。米コロンビア大学の研究チームは、睡眠時間が少ない人ほど太りやすい傾向があり、最大で73%も肥満の危険があるとアメリカ肥満学会で発表しました。睡眠時間が7~9時間の人に比べ、睡眠が6時間以下の場合:23%、睡眠が5時間以下の場合:50%、睡眠が4時間以下の場合:73%。その理由は、睡眠不足になるとレプチンが減少し、逆に食欲を増すグレリンが増えて、太りやすい体質になるというわけです。(枕と寝具の科学 引用)

2. 裸で寝るデメリット

汗や皮脂で、寝具が汚れやすい

裸で寝ると、汗によりどうしても布団などの寝具が汚れます。さらにそのシーツなどのベッドリネンを洗濯しないでおくと、雑菌やダニなどが繁殖しやすくなり、結果的に皮膚のトラブルへとつながります。

寝冷えや、風邪の原因に

空調などで寝室を適温していても、人は寝ている間、体温が下がるため、血液が巡りにくい関節や末端部分、腹部などが布団からはみだして、冷えてしまうと寝冷え、風邪、免疫力を下げてしまったり、不定愁訴の原因にもなってしまいます。

災害時への備えが必要

近年、地震や火事、台風などによる水害など、自然災害が多発していることから、緊急事態に裸で寝ていると、逃げ遅れたりなど、身動きが取れなくなってしまったときに命の危険にもつながりかねません。夜間に外に出ても恥ずかしくない寝間着などが注目されている中、裸で寝ることはその流れに反しているといってもいいかもしれません。

3. パジャマを着て、裸で寝るメリットを追求しましょう

解放感のあるデザイン、サイズ感のパジャマがおすすめ

裸で寝るメリットの根幹には「解放感による血液循環をよくする」ことにあります。裸で寝るデメリットを補うには、パジャマを着て、解放感を追求することです。例えば、下着だけは脱いでパジャマを着る。そのパジャマはゆとりのある、締め付け感のないサイズ感。さらにはズボンをはかない、ワンピース、スリーパータイプなども良いでしょう。また、伸縮性のあるニット素材などを選ぶことで寝返りもうちやすいです。冬でなければ、薄手の天竺ニットなどを選べば、軽くて体へのストレスも少ないので、おすすめです。

出典:B&Tブックス 日刊工業新聞社 「枕と寝具の化学」久保田博南・五日市哲雄(著)

4. シルクパジャマが裸で寝るのと一番近い!?

シルク(絹)成分は人の肌に近い

まだまだシルクが人間の肌や体に直接及ぼす美容効果ははっきり分からないことが多いですが、シルク(絹)は、グリシン・アラニン・セリン・チロシンなどの人の肌成分に近い、18種類のアミノ酸が数百~数千個も結合してできたタンパク質繊維なので、シルク(絹)を構成する18種類のアミノ酸の比率は3~6ph(※)で肌と同じ弱酸性。つまりシルク(絹)は人の肌に最も近い天然繊維なので、綿や麻などの天然素材に比べ、より人の肌にやさしいといえます。
多孔質のため、通気性や放湿性があるため、「夏涼しく、冬温かい」という温度調節の役割をもっているので、パジャマにはうってつけです。
そんなシルク素材で締め付け感のないデザイン、サイズ感のパジャマを選べば、まさにパジャマを着ながらも裸で寝るメリットを得られるのではないでしょうか。

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5. 夏は涼しいパジャマを着ると裸よりも涼しい!?

1重ガーゼや麻・リネンのパジャマがおすすめ

いくら暑がりといえども、裸で一晩過ごすと、室内環境やケットなどの寝具をどう使うかにもよるかと思いますが、体を冷やすおそれが非常に高いです。
人は寝ている間に汗をかきますが、その汗が蒸発する気化熱によって体温を下げます。
パジャマを着ていれば汗や湿気をパジャマが吸ってくれますが、裸で寝ると必要以上に体温を下げてしまいかねません。
また夏場に裸で寝ていると、汗が皮膚表面から蒸発するまでは逆に汗をパジャマなどの生地が吸ってくれないので、べたついた不快感があり、余計に暑く感じてしまうことも。
ですので、風通しのよい、薄手の涼しい素材のパジャマを選ぶことで、裸で寝ているような涼しさを得ながらも必要以上に体温を下げすぎないようにしましょう。
パジャマの素材としては1重ガーゼや麻・リネンのものがおすすめです。

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